無審査で借りれるとこがあるってホント?これって借りても大丈夫?

「担保もなくお金を貸す以上は、きちんと返してくれそうにない人には危なくて貸せません」というのが貸金業の人の気持ちでしょう。そのための審査なのです。本人確認の書類や収入を証明する書類の提出を求め、また信用情報機関から得たその人の信用情報も加えた上で、その人の返済能力を総合的に判断した上で初めてお金を貸すのです。最終的に判断するのは担当者ですから、A社は通ったけどB社は無理、という場合も中にはあるかもしれません。でもどの社であっても、一定の利益をあげて会社を維持していくために審査は必須なのです。

にもかかわらず、「無審査で貸します」と言い切っている業者がいたら、もうこれはヤミ金を自ら名乗っているようなものでしょう。一般の消費者金融の審査を通らない人や、借入をストップされた人にとっては「もうここで借りるしかない」という心境なのかもしれませんが、知っている人ならば是非止めてあげたいところですね。その業者がどんな人なのかはわかりませんが、金利がとんでもなく高いという点もイリーガルならば回収の手段もきっとイリーガルだと思われるのです。

あともうひとつ、無審査の融資というのに当てはまるかもしれないのが、クレジットカードの現金化というものです。一度くらいはどこかで耳にされたことがあるのではないでしょうか。これは、クレジットカードのショッピング枠を利用してお金を引き出すというものです。クレジットカードを使って業者から購入した形だけの商品を再び同じ業者に買い取ってもらうというもので、例えば10万円で購入して9万円で買い取ってもらったとしたら、利用者にはその時とりあえず9万円が手に入り、後日カード会社から10万円の請求が来るという手順です。キャッシング枠が限度いっぱいでもショッピングは別枠なので、利用者にしたら「こんな方法があったのか!」と思えるのかもしれません。

しかし見た目上は無審査でお金が借りれたのと同じことにはなっていますが、カード規約では違反にあたる行為(利用者に対して)ですし、グレーという考え方から一歩進めて違法行為(業者に対して)になる場合もあります。また換金率が90何パーセントと言っても、キャッシングの利子として換算すればかなり高くついているので、利用者にとっては正に踏んだり蹴ったりですね。また中には、この買い取り料金すら振り込まない業者もいるようです。これはもう詐欺以外のなにものでもないですが、いずれにしても犯罪に限りなく近いことなのは確かなので、いくらお手軽に見えても手を出さないようにしないといけませんね。

どちらの「無審査」も、お金が借りれたところでほんの束の間の一時しのぎにしかならず、それを過ぎると前よりもっと苦しくなるのが間違いなしという方法です。普通の人が間違って利用することはまずないでしょうが、多重債務で借入がストップした人や、限度額いっぱいまで使ってしまって次がない人などの弱みにつけこんだ商売(犯罪)だと言えます。

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