こんなに怖いスキミング被害の実態!どうやったら防げる?

スキミングという犯罪の手口があるというのはどなたも既に聞いたことがあると思います。でも実際にどんなことが起こるのか、ご存知ない方のために少し実例をあげてみましょう。まずスキミングとはカード内容を読み取られてしまうことを指していますので、それがどこでどんな風に起こったかをあげていきます。

・病院やスポーツ施設などで、手荷物の中にあったカードを盗まれて別の場所でスキミングされた。その後カードは元に戻されていた。
・ショッピングモール内などに設置されたATMに外部からスキミング機が仕込まれており、カード利用時にスキミングされた。
・レストランなどで清算時にそこの店員によって、クレジットカードを店内の読み取り機でスキミングされた。
・人ごみの中、小型の読み取り機でバッグや財布にかざしてスキミングされた。

どうでしょう、これでは実際にお金が引き出されたことに気づくまで随分と時間がかかりそうです。カード自体は手元にあるわけですから、なんにも知らない間に取られてしまうわけで、大変恐ろしいですね。またATM自体に読み取り機が仕込まれているなど、誰にも予想もつかないことでこれもまたぞっとする話です。さらに精算時に店員の手でスキミングされては、もう誰を信用していいのかわかりません。実際は、カード情報を読み取られるだけでは犯人がお金を引き出すことは無理で、ここに暗証番号が必要になってきます。この暗証番号を知るためにどんなことをされるのか、実例をあげていきます。

・手荷物を預けていたロッカー付近に設置した小型カメラでロッカーの暗証番号をゲット。カードの暗証番号もそれと同じだった。
・ATMでスキミングする際に手元を小型カメラで撮影して暗証番号をゲット。
・スポーツ施設などで従業員が顧客名簿から誕生日や電話番号などをあらかじめ調べておく。暗証番号もそれと同じだった。

これを見ると安易に暗証番号を決めるのは止めようと思いますね。ここまで用意周到にされているのかと思うと既に無力感すら感じますが、スキミング犯罪を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。まず暗証番号をときどき変えるというのがあります。持ち主にとっては大変面倒なことですが。あとはキャッシュカードを作るときには生体認証カードにしておくことです。

このカード被害で一番件数が多いのがクレジットカードで、ぐっと減ってキャッシュカード、消費者金融のキャッシング用カードはもっと少ないです。これはクレジットカードが一番持ち歩く機会が多いからで、消費者金融のカードだけが狙われていないということではないのでやはり気をつけないといけません。知らない間に借金されていてはたまったものではありませんね。このような被害にあっても、保険に入っているカード会社は別として、銀行や金融会社などそのカードの発行元は、よほどの落ち度が無い限り(当社内ATMに仕掛けられたスキャナーによるスキミングなど)、被害の補償をする義務が法的にはありません。なので利用者各自で自衛するしかないのです。

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